立て板に溝を入れ、横板を差し込み、組み終えた写真

二枚の合板や木材をT型に組む場合、板厚と同じ溝を作って差し込むという組み手になります。
かなりの重量がかかる家具の棚板や地板、構造や形状による要因で収まりを考慮した場合、この組み手は使える一つです。
この組み手は、はめ合いがきついと板が開いて反り返るという欠点があります。
加工する際は注意が必要です。
そのため、板厚に対する深さの割合も考慮しなければなりません。
通常は、板厚の三分の一程度を目安に加工しましょう。
合板に溝を入れてT字形に組む
引き違い戸の中仕切り部の加工では、この方法がよく使われます。
その場合、戸溝の深さ以上に大入れ溝は深くしなければなりません。
下画像の赤丸の部分です。引き違い戸

上部詳細になります。
引き違い戸拡大
下部詳細になります。
引き違い戸の溝、下部引き違いの戸溝を先に加工すると、組み手の溝をつく時に、まくれて汚くなことがあります。戸溝は後加工で考慮する方が良いでしょう。引き違い戸CG画像

ではまた。

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