自作、ボールペン毛引きの写真

什器などを制作しているとあまり使う機会も少ないと思いますが
これは、私が長年使ってきた毛引きです。
この毛引き、先端の刃で材をけびく事によって平行線を出したりするのですが、ラワンランバーの目に沿ってかけると、線が見えないことがよくあります。
そこで、毛引きの竿の反対側に穴をあけて、そこにボールペンの中身をねじ込んで線を書いていました。

しかし、これは差し込んでるだけなので、使っているうちにボールペンが抜けてくることがあります。
これが長年の悩みでした(ちょっと大袈裟ですが)。何とかならない物かと思っていたのですが、今回、私が以前から使っている3Dモデリングのスキルと
3Dプリンター導入で意を決しました。【作ろう】と。まずはAR_CADで図面作成しました。

毛引きの本体部分をmodoでモデリングします。

3Dプリンターで造形します。

さおの部分をモデリングします。

3Dプリンターで造形します。

次に、ペンを差し込む部分ですが、ここが一番難関でした。
試作を何度も繰り返し、完成したのがこの形です。

造形が完了したので組み立てます。
まず、本体に板ナットをはめ込みます。
部品に磁石(100均で買ったネオジム磁石)を接着

蝶ネジを入れます。
部品を組み込みます、蝶ネジの先端と磁石がくっつくので下がらなくなります。

さおの部分を差し込みます。

苦労したペン部分、これ内部が凹凸になっていて、組み込まれた状態でプリントしているので中身が回転します。


そこにボールペンを差し込んでネジを締めるとボールペンが固定されます。


では試しに墨出ししてみます。

こんなカラフルな色のも作ってみました(笑)

うまく書けました。

ラワンランバーにもやってみます。

完璧です!

使い終わったらこのように竿部分を収納することもできるので、道具箱に入れても邪魔になりません。

それでは、また。

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