特注家具では様々な物を手掛けなければなりません。
建具や、大きなパネル類、スイングドアなどの製作加工も受ける場合もあります。
そんな時にちょっと便利な治具を考えたので、ここで紹介しますね。

まず材料を用意します。ここではナラの集成材を使用しますが、硬くて狂いの少ない材料なら何でも構いません。
実際に私が製作した物のサイズが下画像になります。
ナラの集成材サイズ最初に大きい板のセンターに幅15㎜深さ7㎜の溝をつけます。
板のセンターに幅15㎜深さ7㎜の溝次に小さい板の下部となる面に下画像のような欠き込みを入れます。
集成材の欠き込み寸法特殊ナットを用意します、サイズはM6でAmazonで20個入り660円で手に入ります。
特殊ナット


そのナットに合わせた溝を大きい板の裏面につけます。
ナットに合わせた溝6㎜のボルトを使うので、7㎜くらいの貫通溝を下画像のように入れます。
集成材に7㎜くらいの貫通溝 小さい板の片方だけに下画像のような切り込みを入れます。
集成材に切り込み切り込みの真ん中に8㎜の貫通穴を開けます。
切り込みの真ん中に8㎜の貫通穴 これで加工は終わりました。
物立て治具の加工完了切り込みの入っていない小さいほうの板を下画像のようにはめ込みます。
割れないように系の小さい鉄鋼錐などで下穴を開けてからビスで固定します。
集成材をビスで固定要らなくなったスケールのきれいな部分だけを70㎜ほどハサミで切り取ります。
スケールをカット溝幅が15㎜なので15㎜幅のスケールを用意しましょう。裏面に両面テープを貼って下画像のように溝の底に貼り付けます。切ったスケールを溝底に貼り付ける 特殊ナットにボルトをねじ込んだら、ダブルナットにして抜けないようにします。
特殊ナットにボルトをねじ込む裏面からボルトを差し込みます。
裏面からボルトを差し込む切り込みを入れた立て板を差し込みます。
切り込みを入れた立て板を差し込むボルト上部にワッシャーとナットを付けます。
ボルト上部にワッシャーとナット軽く緩めた状態だと左右にスライドするので、スケールの目盛りに位置を合わせます。
目盛りに合わせてスライドさせる合わせたら上のナットを締めるだけで固定されます。
ナットを締めて固定物立て台治具の完成です。
物立て台治具の完成私の場合はこの治具を4つ作り使っていますが、かなり重宝していますよ。
色々な厚みに調整できるのでとても便利です。興味のある方はぜひ作ってみてくださいね。
物立て台治具使用例ではまた。