家具にシリンダー錠をつける場合まず正確な穴開けの位置出しをしなければなりません。
カタログには細かい寸法までは記載されていないので実測することになります。
実測したら絵にかいて細かい寸法を書いておくと良いでしょう。
それを基に扉の納まりに当てはめて寸法出しをします。
下画像は受け座を掘り込む場合の例。
シリンダーの長さはスペーサーを取り付けるのでそこを考慮に入れたものを用意します。
L金物を取り付ける場合の例。
穴開けは正面にはめ込むリングの径に合わせなければなりません。
このリングの径がシリンダー錠の種類によって様々で自由キリで対応しているところも多いのではないでしょうか。
メラミン化粧板を貼った面に穴を開けると大きなバリが出て失敗してしまったという経験が何度かあります。
そんな失敗をしない簡単な方法で穴開けをしたいと思います。
使うのはテーパードリル、刃が斜めになっているので深さで径を調整できます。
位置を合わせてボール盤で穴をあけます。
扉の裏面から目地払いビットで斜めの部分を落とします。
リングは軽く叩き入れる程度のきつさが理想です。
本体にスペーサーを挟んで取り付けます。
両開き扉の片側だけに鍵がつく場合は反対の扉に戸当りを付けます。
そうすることで鍵をかけた時に反対側の扉が開かなくなります。
下画像は口板の幅が狭い引き出しの加工例になります。
シリンダーの長さが足りないので内側の前板を切り込んでいます。
口板の幅が広い場合は内側の前板を下げてやるとうまく納まります。
鍵をつける方向によってシリンダーを回転させて使う種類のものもあります。
回転軸がシリンダーの中心になっていないので回すとシリンダーの位置が変わるので注意しましょう。ではまた。