ナラの柾目を貼った四角いの箱の写真

立方体の家具のすべての面に練り付け天然木目ベニヤやポリ合板を貼る場合、すべての角をトメにしなければなりません。 傾斜横切り盤を45度でセットして切断すると厚みが薄く反っているベニヤだと正確に切ることはできませんね。 おまけに下地となる箱が正確に直角でできていないかもしれません。 そんなときに現物合わせで貼りながらトメ加工する方法があるので説明しますね。
大きさは仕上がり寸法で500㎜角です。

箱下地組み立て前 
箱下地組み立て後
貼り付けるベニヤを木取ります。厚みは約2.7㎜なので少し大きめに520㎜角にカットします。
ベニヤのカット方法は突板をセンターにする場合(下図A)つなぎ目をセンターにする場合(下図B)があります。
今回の場合Bのほうが見た目のバランスが良さそうです。

33-ベニヤカット方法
ゴム系の接着剤と専用のガンで吹き付けていきます。
(詳細は、吹き付け用速乾ボンドで検索してください。コンプレッサー設備が無い場合はハケ塗り用でも大丈夫です)
下地面とベニヤ面、全体にムラ無く吹き付けます。
箱へ吹き付け

吹きつけ25分ほど時間を置いて乾かします。(触ってみて接着剤が手に付かない程度)
貼る時に失敗しないように接着面に細い棒を置いてベニヤを乗せます。
ベニヤ貼り
四方を振り分けで合わせたら棒を抜きながら貼っていきます。
ゴム系の接着剤は圧着が基本ですのでローラーを使って全体を強く押し付けてください。
ローラー