多種の合板写真

施工図面では、家具の厚みは整数や小数点第一位までの数字(20.25.30㎜など)で指定されていることが多いです。 しかし、実際に家具を製作する際には、その厚みを正確に再現することが難しい場合もあります。 特別な指定がない限り、+-1~2㎜程度の誤差は許容範囲内だと考えられます。整数や小数点第一位までの厚みを必ず守らなければならないということはありません。 私は長年家具製作をしてきましたが、その程度の誤差でクレームになったことは一度もありません。
家具を製作する初期段階で重要なことは、下地材と表面に貼るベニヤの厚みを考慮して、木材を効率的に使う方法(木取り)を考えることです。
そのためには、どのような種類の下地材とベニヤがあるかを把握する必要があります。
下地材としてよく使われる合板の中でも、ランバーコア合板は厚みが安定しており、曲げ強度や耐久性にも優れています。
そのため、家具製作に適していると言えます。

ランバーコア合板の厚みは12,15,18,21,24,30㎜の6種類があります。

次は、ベニヤの種類です。2.5~9㎜があります。

ポリ化粧合板は2.5と3.8㎜厚の2種類があります。

 

 

MDFはとても種類が多いです。

合板のサイズには主に2種類あります。
左側のものは【よんぱち】または【しはち】と呼ばれ、
右側のものは【さぶろく】と呼ばれます。

 

ランバーコア合板にベニヤを貼り合わせて厚みを作ります。下の画像はその例です。
反りを防ぐためには、両面に貼るベニヤは同じ厚みで対称にするのが望ましいです。
しかし、速乾性の接着剤(速乾ボンド)で貼る場合は、対称でなくても問題ありません。

施工図では、家具の厚みは一定の寸法で指定されていますが、実際に使う材料によっては、その寸法に合わせることが難しい場合もあります。
そのような場合は、下地材とベニヤの厚みを調整して、施工図に近い厚みを作ることができます。
下地材とベニヤの種類や厚みには様々な組み合わせがありますので、自分に合った作り方を見つけることが大切です。

それでは、また。

次の記事 【合板や木材を、ボルトを使って直角に組む方法】

前の記事 【引き違い戸付き収納家具の作り方】