カウンターは、店舗や施設の顔となる重要な家具です。
受付カウンターは、特にお客様との最初の接点となるため、機能性とデザイン性を兼ね備えたものが求められます。
病院関係では、受付カウンターはよく見かける家具ですが、その製作方法は一般的ではありません。
今回は、曲線と直線が組み合わさった形状の受付カウンターの製作例を図面を使ってご紹介します。
曲線と直線の部分は、現場でジョイントします。表面は、白いメラミン化粧板仕上げとなります。
イメージ図です。分かりやすくするために色分けしてあります。
断面図は、一般的な施工図のように書きました。
直線部分は、この断面図通りに製作できますが、曲面部は難しくて時間がかかります。
特に、下段の天板は腰との接地面が少なく、安定性が低くて危ないです。
断面図通りに作らなくても、最終的にイメージ図どおりの形状になっていれば良いはずです。
もっと簡単で早く作れる方法を考えましょう。
はじめまして。
いつも勉強させてもらってます。
1つお聞きしたいのですがメラミン化粧板同士を突きつけて継張りするときの方法とコツを詳しく教えてほしいです。
可能であればよろしくお願いいたします。
コメントありがとうございます。
例えば2000㎜のメラミン2枚をはぎ合わせる時は、まず板に貼ったサンドペーパーで繋ぐ所を隙間無く擦り合わせます。
次は記事にあるように、少しだけ角を落とします。(面を取ります)
はぎ合わせる部分(10㎜程度)にマスキングテープで養生をしておきます。
貼る相手側にも同じ位置にマスキングしておきます。(白ボンドののりしろ)
双方に速乾ボンドを塗布したら、マスキングをはがし、白ボンドをつけます。(あまり沢山つけない)
まずは片方のメラミンを貼り付けます。(失敗しないように5~8㎜程度の丸棒を複数置いて抜きながら順に貼る)
そしてもう一枚を貼る時は、同じく複数の丸棒を置いて、隙間が出ないように、はぎの部分から貼ります。
順に棒を抜いていき、ここからがミソです、真ん中らへんの棒を一本だけ残して貼ります。
そしてその棒を抜くと、真ん中らへんだけが少し浮いてる状態です。
後は端からはぎに向かってローラーで圧着すると繋ぎの部分に向かうので密着します。
注意点は、あまり浮きすぎていると、よれて失敗することがあるので、太い棒は避けたほうが良いでしょう。
後は記事にあるように、表面が平らになるように板や棒材を駆使して白ボンドが固まるまでクランプで押さえたら完了です。
メラミンは通気性が悪いので白ボンドが固まるまでに時間が掛かります。
半日くらい置いておいたほうが良いでしょう。
また何かありましたらコメント下さいね。