前回に引き続き、木目の合わせ方について説明します。
扉が二枚で両サイドと上部がフィックスになっている家具に練り付けベニヤを貼ります。
扉の目地(隙間のこと)は全て2㎜です。
こういった家具の木目を合わせるには、一枚のベニヤを切り抜かなければなりませんが、木工用機械の丸鋸は厚みが約3㎜弱あるため、それで切ってしまうと目地を2㎜にすることができません。
そういった場合は、手鋸で切り抜きます。
練り付けベニヤを貼るサイズに外寸を切ったら、内側の切り込みを入れる位置に正確な墨を出します。
シャペンなど、後で消せるものを使うと良いでしょう。
墨が若干残る程度、気持ち内側を手鋸で切っていきます。
レザーソーなど、目の細かい鋸かお勧めです。



定規の板をしっかり固定した状態で、何度も切り込むと貫通します。
切れ目幅がほとんど0㎜なので2.5㎜のベニヤの場合は、より良い方法かもしれません。


墨通りの位置に正確に合わせて貼り付けます


扉は、仕上がり寸法に切った下地に貼り付けていきます。
左右は振り分けで良いですが、上下は木目を合わせなければならないので、
箱にベニヤを当てて、上から2㎜の位置に墨を出しておきます。




小口に単板を貼って仕上げたら、仕込んで完成です。

次回も、違うパターンで木目を合わせる方法を書きたいと思います。
ではまた。
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