今回は簡単な引き違い戸家具の作り方について説明します。
収納家具には欠かせない基本的な製作手法なので覚えておきましょう。
図面は下図になります。
寸法はワイド(W)=2000 奥行き(D)=450 高さ(H)=600㎜のシンプルな四角い箱です。
引き違い戸図面
最近の収納家具は内部が白のポリ合板貼り仕様が多くなってます。
引き違い戸の場合、外面に貼る仕様材が違うために貼り分ける必要があります。
下画像では、天板、地板、側板、中仕切り全て、内部が白ポリ。
外部がナラの練り付けベニヤ(60㎜幅)、共に2.5㎜のベニヤで貼り分けてあります。
天地側板
中仕切りは戸溝の分大入れ組みにしなければならないので下画像のような加工を施します。


天板、地板に中仕切りを組み込むための彫り込みをします。
下画像はトリマを使ってますが、電子ルーターでも構いません。
サイズを合わせた部材をトリマと定規の間に挟んで何度かに分けて掘り込みます。
ビットで丸くなってる部分はノミで直角に取っておきます。中仕切りトリマ加工

マキタ トリマ M373 チャック孔径 6mm
天地加工天地断面詳細

次に天板と地板に戸溝加工をします。戸厚は20㎜なので下図のように加工します。
加工方法は、トリマ、電子ルーター、ルーターマシン、昇降盤(カッター加工)などの方法で構いません。
引き違い詳細

溝を付いたら戸の滑りを良くするために下溝部にメラミン化粧板を貼り付けます。(画像はわかりやすく白にしてますが、色は木目に似たようなものが良いでしょう)
戸溝メラミン
全てのパーツになります。四隅の組手はビスケット加工しておくと強度が安心です。
引き違い戸パーツ
コーススレッドや細ビスで組み立てていきます。
引き違い戸組み立て
外面と木端に仕上げ材を貼って本体は完成となります。
引き違い戸本体完成
次は引き違い戸の加工に入ります。
引き違い戸の製作
引き違い戸は上の戸首を上の戸溝に入れて下の戸溝に落とし込みます。
サイズカットする場合、対角となるため若干短くしなければなりません。
箱の内寸より2㎜程度短くしておきます。(下画像はわかりやすいように戸を赤くしてあります)
戸首幅は戸溝に対して1㎜弱の9㎜にしておきます。
引き違い戸サイズ
引き違い戸首サイズ
戸の幅は重なりを30㎜程度にしておきます。(下画像は天板を消してあります)
引き違い戸かぶせ幅
最後に木目の引手を埋め込みます。
引手ベスト 835W ホワイトウッド内丸引手 100ミリ クリアー #835W-100
彫り込みにはトリマとテンプレートガイドを使います。
テンプレートガイド
サイズを合わせた型合板をクランプで固定して掘り込んでいきます。

木工用接着剤をつけてはめ込みます。
引手接着
以上で引き違い戸家具の完成です。
実際に現場に納めた場合、戸の立て付け(縦部分の隙間)を調整しなければなりません。
そのために下の戸首は鉋で削れるように5㎜と長めにしてあります。
状況に応じて調整しましょう。
家具作りでは基本的な事なので覚えておいてください。
引き違い戸完成

ではまた。