木工で下図ような断面形状の形を作る場合、表面が塗りつぶしなら接着剤をつけてタッカーピンで止めるという方法もありますが、
仕上げがポリ合板やメラミン化粧板、練り付けベニヤなどの場合だと、木下地を組んでから化粧面を貼り合わせるか、化粧面を貼ってから
トメに加工して接着剤で固めるか、そのどちらかだと思います。
物にもよりますが、数が多い物だとやはり後者のほうが楽で早く組めます。
ではそのやり方でやってみましょう。
その前に原寸をプリントアウトしてみましょう。
CADを立ち上げたら、用紙設定で今回はA4横サイズにします。
次に縮尺を1/1に設定します。
そのまま図面を書きます。
印刷設定で用紙サイズをA4横に設定して印刷すると、そのまま原寸として使えます。
正確にプリント出来るのでぜひやってみてください。原寸に合わせて板を加工しました、トメ角度は22.5度です。
次にトメ先同士を重ねないようにくっつけて並べます。
その状態でマスキングテープを適当な間隔で貼っていきます。
裏返します。
トメの面に木工用ボンドをつけます。
両サイドを持ち上げて、内寸で切った板を入れ、クランプで挟みます。

表面トメ先に段差が出てないか確認して接着剤が固まるまで待ちます(1時間程度)
固まったらマスキングテープをはがして角を仕上げたら完成です。
様々な場面でも、この方法は応用が可能です、例えば巾木(台輪)など、総体的にこの方法に慣れればかなり選択肢は広がるのではないでしょうか。
接着剤だけでは強度が不安なので補強材をつけると安心です。
色々な角度でも応用が可能です、ぜひ参考にしてみてください。
ではまた。
この業界に入って間もない見習いの者です。
無知な意見で申し訳ないのですが、この組み立てにはビスケットはうたないのでしょうか?
はじめまして。
トメの切り出し方、組み方について書きました。
強度が欲しい場合は雇いザネなどの加工や、裏側に補強材をつける必要があります。
裏側が見えないのであれば補強材(隅木など)で大丈夫だと思います。
長さのあるトメにビスケットを入れるのは、用途的(例えば厚みのある無垢板など)には有りかもしれませんが、斜めの面に正確にビスケットを入れるのは結構大変ですよね。
ビスケットは差し込む時にきついので、組む時はかなり苦労するのではないでしょうか。
なので私の場合は、ビスケットを入れるより雇いザネの方を選びます。
返信ありがとうございます。
ビスケット以外にこんなやり方あるとは思いませんでした、、勉強になります!