引き出しと扉の付いた家具の写真

単品オーダー家具や店舗什器などを製作する場合、施工図には最低限の情報しか表記されてない場合が多いものです。
打ち合わせなどで仕様を確認するのはもちろんですが、作り方に関しては制作者が考えなければなりません。
大切なのは図面を見て各箇所の組み方や寸法的なもの、使う材料や工程をどれだけイメージできるか、そこが大切です。
何もイメージ出来ずに行き当たりばったり的なやり方だと、その都度考え込んだり失敗や間違えでかなりの時間を浪費して 遅く、汚く、不正確、という製造業にとっては最悪な結果になりかねません。
早く、綺麗に、正確に、を目標に持って日々の経験を糧にしたいものです。
実際に経験を積み重ねるのも大切ですが、このブログの製作例ではイメージ力を体験して欲しいと思っています。
まず図面を見て、自分ならどう作るだろうか・・・そこを考えてから記事を読むのもいいかもしれません。
それと、ここに書かれている施工例はこれが正解というものではありません。
他にもたくさんの製作手段はあります。
出来るだけ様々な作り方について説明したいと思っていますが、たくさんのイメージ体験や経験が今後の製作場面で 多くの選択肢として残されていくことを願っています。

今回の製作例は、引き出しと扉の付いた収納家具です。 見え掛かりはオークで、内部は白という仕様になります。
引き出しはスライドレールを使います。扉はインセット式のスライド丁番を使います。 スライドレールとスライド丁番について詳しく知りたい方は、【スガツネ工業】のカタログをご覧ください。 引き出しと扉の付いた箱図面 各パーツの詳細とイメージは下図の通りです。すべて仕上がり寸法になります。最後に側板の外面に貼る練り付けベニヤは含まれません。 箱パーツ化粧ベニヤを貼る部材は幅と長さを10~15㎜くらい大きく木取って、速乾ボンドで貼ってから切り回します。(プレス機か、ローラーで必ず圧着してください )  ローラーで圧着している写真