化粧板を使って家具を作る方法についてコメントよりお問合せがありましたので、記事にて説明したいと思います。
DIYで、という事なので、簡単な四角い箱を基本的な手順で制作してみますね。
これが図面になります。外側面、外上下面は見えるので、全て化粧板を貼る必要があります。
箱の図面ポリ化粧板を使いますが、最近ではホームセンターやネットでも売っています。(ポリエステル化粧合板で検索してください)
サイズは3×6(2.7×910×1820㎜)4×8(3.8×1220×2430㎜)があります。
今回は3×6サイズのポリ版を使います。
まずはポリ版を、下地となる合板に貼る方法を説明しますね。
ポリ化粧板とランバーコア合板接着剤はアイカのエコエコボンドハケ塗り用を使います。
私の今までの経験では、この速乾ボンドが一番つきが良いと思います。
速乾ボンド


これを双方に塗ります。まずはランバーに。
溜まりが出ないようにハケでよく伸ばしてください。
ランバーコア合板に速乾ボンドを塗っている ランバーコア合板に速乾ボンドを塗ったそしてポリ板にも塗ります。
ポリ化粧版に速乾ボンドを塗った表面を触って、指にくっつかなくなるまで乾いたら、貼り合わせます。
ランバーコア合板にポリ化粧版を貼る
後は、ゴムローラーで圧着します。ここまでが速乾ボンドを使った貼り方の基本手順です。メラミン化粧板を貼る時も同じです。貼り合わせる時にズレてしまうと、はがすのが一苦労なので慎重に行いましょう。
ポリ化粧板を速乾ボンドで圧着
下画像が全てのパーツです。15㎜厚のランバーに片面ポリ版を貼ってあります。寸法通りに四角くカットするスキルのない人は、ホームセンターでランバーを寸法通りにカットしてもらい、ポリ版も10㎜ほど大きくした寸法でカットし、貼り合わせてから目地払いビットで落とすという手順で行ってください。
部材寸法 ランバコア合板とポリ化粧板の厚み寸法では組み立てます。内面はポリ版が貼ってあるので接合部は木工用ボンドがつきません。
もし不安なら、瞬間接着剤のシアノンホワイトが良いです。すぐ固まらないので時間的猶予があります。
組み立てはコーススレットの41㎜を使います。
箱の組み立て
ビスで組み立て コーススレットで組み立て コーススレットで組んでいる
組み立てを終えたら、次は外面にもポリ版を貼るので、まずは箱の両側面に大きめにカットしたポリ版(+10㎜ほど)に双方に速乾ボンドを塗ります。
外側に貼るポリ化粧板に速乾をぬっている 側に速乾を塗っている乾いたら、貼り合わせます。以後の手順は、【サイコロ状の箱を制作する】でも説明していますので、そちらも参考にしてみて下さい。
側にポリ化粧板を圧着トリマーにストレートビットとガイドを装着し、正面側と後ろ側を平らに落とします。
トリマーにストレートビット トリマーで耳を取る角はトメにするので、トメ切りビットを使います。そのままベアリングだけを使うと端が食われてしまうので、ストレートガイドも併用します。
貼った時に角が合うように微調整が必要です。
トメビット トメ切りビット拡大 トメ切りビットでトメを切った
天地に貼るポリ版側のトメ加工は45度ビットを使います。
合板などを定規にしてトメにしていきます。長さの決め方は【サイコロ状の箱を制作する】を参考にしてください。
45度ビット ポリ化粧板トメ加工 ポリ版トメ加工拡大
トメ先をマスキングテープで養生して速乾ボンドを塗ります。
トメ先には木工用ボンドをつけます。慎重に位置を合わせながら貼っていきます。
トメ先に白ボンドと付けている トメ先の木工用ボンドが乾くまで、マスキングテープで押さえておきます。
トメ先をマスキングで固めているトリマーで平らに落としたら、板に貼ったサンドペーパーで小口面を仕上げます。
木端をペーパーで仕上げる小口テープ(のり付き)を貼るので、ここでも速乾ボンドを塗ります。
小口テープは薄いので、速乾ボンドを塗った時に凹凸があると表面に出てきます。
出来ればシンナーで少し薄めてプライマーのように塗るとキレイに仕上がります。
木端に速乾ボンドを塗っているテープも四隅はトメにして貼りたいので、余分なところはくっつかないように、紙などを置いておきます。
シールをはがした時のツルっとした紙なんかが理想です。
テープを貼って、45度定規を使い、カッターで切ります。

木口テープをトメに切る 反対側も同じく貼ります。
短い方は長さを切り合わせて、貼ります。

木口テープをトメに貼る圧着してテープのはみ出た部分を角っこで取り除きます。
テープを圧着 角っこで耳取り
トメにしたポリ版の角はペーパーで糸面を取り、はみ出た速乾ボンドはシンナーで拭き取りましょう。
最後に、ポリ版をトメに加工するのは大変なので、別の方法も教えますね。
下画像のようにポリ版の小口を片方に出して貼ります。
そして、その上からテープを貼ると、側板を側面から組み立てたように見えますね。
このように、まだまだ色々な裏技的な方法もありますが、その全てをここで紹介すると膨大な量になります。
今後、出来る限り記事にして残そうとは思っていますが、なんせCGなので時間がかかります。
今回のこの記事を参考にしてDIYを楽しんでくださいね。

それではまた。

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