今回は円柱状の家具の作り方について説明します。
大きさは直径が500㎜ 高さが500㎜の柱状で表面はメラミン化粧板貼りになります。
下地に貼る曲げベニヤは5㎜を使うのでメラミン化粧板1㎜分も差し引いて直径488㎜の下地用合板を2枚作ります。
丸材
クランプで挟むか、あるいはビスで止めるかなどして二枚抱き合わせ状態にします。
丸材クランプ
目見当でもいいので50~60㎜くらいのピッチでスコヤを使い縦部材を打つための墨出しします。

丸材墨出し円柱墨出し2
縦用の部材を用意したら釘打機やコーススレッドなどで組み立てます。

円柱組み上がり
曲げベニヤを貼り出す位置とメラミンを貼り出す位置の二箇所にセンター墨を出します。(上下同位置)
円柱センター墨

曲げベニヤを打つ時の目安となる縦板の位置も出しておくと作業が楽になります。
円柱ネダ位置出し
曲げベニヤの切れっ端を仮止めし、外周の墨を出します。
円柱長さ墨
墨を出したら伸ばして長さを測ります。
長さを測る
曲げベニヤの幅は少しだけ大きめ(2~3㎜)にして長さを切ったら木工用ボンドをつけてセンター位置にあわせてエアータッカーで打ち付けていきます。
この時、形状を直角に組み上げる為に上部は必ず平らになるようにしてください。
曲げ合板タッカー
上下は端から順に、あらかじめ出しておいた縦板の位置も墨を出して同時進行で止めていきます。
曲げ合板タッカー打ち
貼り終わったら目地払いビットなどで出っ張った部分を落として下地は完成です。
曲げ合板貼り上がり
メラミン化粧板の貼り出すセンター墨を表面に拾い出します。
円柱墨出し2
メラミン化粧板のつなぎ部は木工用ボンドをつけたいので吹きつけの速乾ボンドがつかないようにマスキングテープで養生します。
200㎜くらい離れた位置にもマスキングテープを貼っておきます。
円柱マスキング養生
メラミンは幅を20~30㎜、長さは100㎜くらい大きくカットします。
つなぎ部と200㎜離した位置(500×3.14-200)にマスキングテープで養生して図の1350㎜の間だけ速乾ボンドを吹き付けていきます。
メラミン吹きつけ3


本体も同じように200㎜の部分以外を吹き付けていきます。
円柱速乾吹きつけ
センター墨にあわせて貼っていきます。

端から順にローラーで圧着していきます。

速乾ボンドがついてないところまで貼ります。
円柱メラミン貼る2
そのままメラミン化粧板を重ねて上下共につなぎ部の墨出しをします。
21つなぎ目
正確な位置に合わせて下画像のようにトリマでカットします。
メラミントリマでカット
つなぎ部分をマスキングテープで養生し、速乾ボンドを吹き付けます。
再度吹きつけ
両側に木工用ボンドをつけます。
円柱接着剤
メラミン接着剤2
ローラーで圧着し円柱ローラー圧着

つなぎ目部分にマスキングテープを貼ります。
マスキング養生
当て板とクランプで挟んでおきます。(1~2時間)
円柱クランプ
耳を取って仕上げたら完成です。円柱完成


メラミン化粧板関連では、ほかにもメラミン化粧板の天板を作る方法メラミン化粧板をつないで貼る方法メラミン化粧板の貼り方内Rに貼ったメラミンの目地払い方法、なども紹介していますので、そちらも参考にしてくださいね。