ノートパソコンでCADを使用しているフィギアの写真

扇型の什器を製作する場合、部材をNCルーターで切り抜けば簡単に製作できます。
しかし、そのような設備を持たない家具屋も多いでしょう。
そのような状況では、大きなRを切り抜く作業に電動ルーターを使用することが多いと思います。 例えば、下図のような什器を製作するとしましょう。
まず最初に、大きなベニヤに原寸図を描き、切り抜いたR材を定位置に合わせ、墨を出して切り抜く、という流れになると思います。 しかし、製作時間が限られており、原寸図を描く時間やスペースがない状況も多いのではないでしょうか。 そのような場合、CADを使用すれば切り抜き寸法を簡単に出すことができるので、今回はその方法をご紹介します。
使用するのはAR_CADです。このソフトは無料で利用できます。
以前の記事でもご紹介しましたが、原寸図をCADで描く際にも簡単に使えるので、これを機会に覚えておくと良いでしょう。
ダウンロードはこちらから。 最初に開くと作業面が縮小されているので、全画面表示に切り替えておきましょう。 縮尺設定を1/10設定します。 今回、グリッドは不要なので非表示にします。 スナップが有効になっていない場合は有効にします。(水色が有効) マウス操作では、ホイールを押しながらスライドさせると位置を調整できます。
ホイールを回転させると拡大縮小ができます。 では、改めて平図面を確認しましょう。
外側が1000R、内側が550Rの120度の扇型形状です。 これを描いてみましょう。