木工用毛引き毛引き、使ってますか?什器などを制作しているとあまり使う機会も少ないと思いますが
これ、私が長年使ってきた毛引きです。
ちょっとこ汚いですが我慢して見てください(笑)
この毛引き、先端の刃で材をけびく事によって平行線を出したりするのですが、
ラワンランバーなんかにやると、線が見えない!
なんて事がよくあって、苦肉の策で竿の反対側に穴をあけて、そこにボールペンの中身をねじ込んで線を書いてたりしてたんですね。
毛引きにボールペンの芯を刺すでもこれ、差し込んでるだけなので、使っているうちにボールペンが抜けてくるんです。
これが長年の悩みだったんです。(ちょっと大袈裟)

何とかならない物かと思っていたのですが、今回私が以前から使っている3Dモデリングのスキルと3Dプリンター導入で意を決しました。【作ろう】と。

意を決したら行動が早い自分、まずはAR_CADで図面作成
ボールペン毛引き本体図 ボールペン毛引き竿部図面次は毛引きの本体部分をmodoでモデリングします。
ボールペン毛引き本体モデリング画像一つで済ませてますが、ここまで来るのに長い道のりでした。

次は3Dプリンターで造形します。
毛引き本体3Dプリンター造形これを造形するのに約3時間かかってます。

さおの部分をモデリング
毛引き竿の部分モデリング3Dプリント造形
毛引き竿の部分3Dプリントネジの部分が大変でした。これの造形には約2時間かかりました。

次にペンを差し込む部分なんですが、ここが一番難関でした。
試作を何度も繰り返し、完成したのがこの形
ボールペンが刺さる部分のモデリング3Dプリント造形
ボールペンが刺さる部分の3Dプリント造形が完了したので組み立てます。
まず、本体に板ナットをはめ込みます。
板ナットをはめ込む部品に磁石(100均で買ったネオジム磁石)を接着
ネオジム磁石接着板ナットの所に蝶ネジを入れます。
板ナットに蝶ネジ部品を組み込みます、蝶ネジの先端と磁石がくっつくので下がらなくなります。
毛引きに部品を組み込む毛引きに部品を組み込む、裏面さおの部分を差し込みます。
毛引き本体に竿を差し込む苦労したペン部分、これ内部が凹凸になっていて、組み込まれた状態でプリントしているので中身が回転します。
ボールペンが入る部分の上面 ボールペンが入る部分の側面そこにボールペンを差し込んでネジを締めると固定されます。
毛引き竿先端にねじ込む 毛引き竿先端にボールペンを入れる


では試しに墨出ししてみます。
ボールペン毛引き試し書きこんなカラフルな色のも作ってみました(笑)
ボールペン毛引きカラフル完璧です。
墨出し部拡大ラワンランバーにもやってみます
ラワンランバーにボールペン毛引きで墨出し
ボールペン毛引きで5㎜の墨出し完璧です!
ラワンに墨出し拡大そして使い終わったらこのように竿部分を収納することもできます。
ボールペン毛引き収納

今回この製作工程を動画でも紹介していますので、そちらも参考にしてください。

それではまた。