店舗や施設の什器や家具作りをしていると、表面はメラミン化粧板仕上げという仕様が結構あります。
このメラミン化粧板、ただ貼るだけだろ、みたいに舐めていると結構失敗したりします。
今回は、長い板材にメラミン化粧板を繋いで貼る方法について説明します。
つなぎ目にすき間が出てしまった、とか、貼ってるうちにズレてしまった、とか結構あると思います。
私も若い頃はやらかしまくっていたので(笑)失敗しない方法を教えます。
まず、貼る下地材900×3200㎜の真ん中でメラミン化粧板を繋ぐという流れで説明します。
メラミン化粧板を貼る下地板900×3200㎜の大きさ最初に、端から1600㎜の位置に墨を出します。
1600㎜の位置に印をつける
定規を使って直線を書く直線を書き終えたメラミンは少し大きめ(10㎜出るくらい)にカットします。
カットしたメラミン化粧板を板材の上にのせているつなぎ目は板に貼ったサンドペーパーで隙間が出ないように削り、調整し、表角はほんの少しだけ面を取ります。
メラミン化粧板の小口をサンドペーパーですり合わせている


メラミン化粧板の繋ぎ目を確認しているメラミン化粧板繋ぎ目の断面詳細速乾ボンドを吹き付けますが、つなぎ目付近は瞬間接着剤を付けるので、軽く吹き付けると良いです。
板材に速乾ボンドを吹き付けている
速乾が乾いたら、丸棒を置きます(5㎜径くらい)
板材の上に丸棒を並べて置いているその上にメラミン化粧板をのせて位置を合わせます。
メラミン化粧板を速乾ボンドで貼る前に丸棒の上に乗せて位置合わせをしている圧着した時に接着剤がはみ出てこないくらいの位置に瞬間接着剤をつけます。墨より10㎜くらい入った感じで良いです。
メラミン化粧板の繋ぎ位置に瞬間接着剤を付けている
繋ぎ位置からローラーで圧着します。
メラミン化粧板の繋ぎ位置をローラーで圧着している
丸棒を順に抜きながら全面圧着します。
速乾ボンドでメラミン化粧板をローラーを使って圧着している反対側にも丸棒を置いて、先程と同じく墨から少し入った位置に瞬間接着剤をつけておきます。
速乾ボンドを吹き付けた板材の上に丸棒をのせているメラミン化粧板の繋ぎ位置付近に瞬間接着剤をつけている手早くメラミンをのせて、つなぎ目をあわせ、棒を抜いていきますが、下画像のように一本だけ残しておきます。
メラミン化粧板のつなぎ目を付けながら接着しているメラミン化粧板の下に置いた丸棒を一本だけ残した残した丸棒を抜くと、そこだけがちょっと浮いた状態になります。
メラミン化粧板が浮いた状態外側から内側に向かってローラーで圧着していきます。
するとつなぎ目に向かって寄っていくのでピタッとつきます。
メラミン化粧板を外側から圧着メラミン化粧板を外側から寄せるように圧着している全体を圧着し目地払いビットなどで耳を落とし仕上げたら完成です。
長さを繋いだメラミン化粧板を貼った板
全体の注意点
①つなぎ部分のすり合わせは妥協しないこと。
②丸棒は径の大きい物を使うと浮きが大きくなってローラーで圧着してもつかなくなるので注意
③丸棒は直角に置いたほうが良い。
④瞬間接着剤を使うので、とにかく素早く作業する。
⑤つなぎ目は、かなりの圧力がかかっているので、繋ぎ目表面に段差が出た場合、げんのうの丸い方で軽く叩いてやると平らになる。
以上がメラミン化粧板を繋ぐ時のコツでした。
他にもメラミン化粧板の天板を作る方法メラミン化粧板の貼り方内Rに貼ったメラミンの目地払い方法円柱にメラミン化粧板を貼る方法、なども紹介していますので、
そちらも参考にしてくださいね。
それではまた。

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