手加工で木材をほぞ組みする場合、正確に墨出ししなければなりません。
ほぞ加工に入る前に框材の長さを手鋸で直角に切る方法について説明します。
使う框材を用意したら、まず下画像のように、二面に勝手墨を書きます。
油性や水性マーカーは染み込むので避けてください、後で消しゴムでも消せるので鉛筆が良いでしょう。
この勝手墨を基準にして切りたい位置に墨出しをします。
闇雲にやると最後の面の墨がずれてしまうので注意しましょう。
スコヤを使って墨出ししますが、スコヤの当て方は下画像のようになります。
左が悪い例。右が良い例。
では切っていきます。まず目線の真正面に鋸が見える体制にします。
親指を最初に切り込みを入れる時のガイドとして使います。
角に切り込みを入れたら墨を見ながら手前に浅く切り込みを入れます。
次の面は最初に入れた浅い切り込みと同じく浅く入れます。
再度、転がして浅い切り込みに鋸を差し込み墨通りに斜めに切り込むと切断できます。
次の記事では、ノミでほぞ穴を掘る方法について説明します。