前回に続き、今回は、ほぞの手加工について、ほぞ穴の掘り方を説明します。
まず、スコヤと白引きを使って、ほぞ穴の位置を出します。



穴掘り用ののみは、三分(9㎜)の向待鑿(むこうまちのみ)を使います。
鎌毛引きの二枚の刃の間隔は、下画像のように、のみの幅に合わせます。

二枚刃を框のセンターになるように合わせます。

このとき必ず勝手墨を基準にします。






さらに離れた位置に叩き入れて起こすと穴が掘れます。





ノミにマジックペンなどで墨出ししておくと、ほぞ穴の深さの目安になるので良いです。



この時、ノミを必ず直角に立てるように注意してください。
何か直角の物を当てながらやると、うまく出来るようになると思います。


ではまた。
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