面腰ほぞ接ぎはガラス戸または羽目板、木材の角が丸面や角面など面取り加工された框をほぞで組む場合などによく使われます。
面加工された框でガラスの入った開き戸を製作する場合の作り方で説明します。
横框と縦框を昇降盤や横切り盤などで下画像のように加工しておきます。
次にほぞ加工します。
ほぞ加工のやり方は前記事の平ほぞで説明してありますのでそちらを参照してください。
組み上がりです。
中間に框を入れる場合は下画像のようになります。
組み上がりです。
塗装後にガラスを入れて
しぶいちで固定します。
(しぶいちはガラスが割れた時に交換する事があるので、接着剤は付けずに、釘かビスで止めます。)
スライド丁番を使う場合は框の幅に収まるか考えなければなりません。
戸厚が20㎜の場合35カップの丁番を使います。
20㎜を超えると40カップの丁番を使わなければならない事もあります。
今回は戸厚20㎜設定なので、35カップの丁番を使います。
穴の位置は、かぶせ幅によりますが、3~6㎜離したところで掘り込みます。
框幅が60㎜なので問題なく丁番が収まりました。
穴の位置を6㎜離したところで35カップの穴を開けると丁番のツバを考えたとして、最低でも45㎜のスペースが必要です。
しぶいちの厚みが10㎜だとして、框幅は55㎜必要という事になります。
ではまた。
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