板の正面側(木端)が面取り加工されてる場合に交差させる組み手の加工方法を紹介します。見た目がきれいなので高級家具などにはこういう作り方もあると思います。
たとえば丸面だったり
角面だったり
今回は板厚が20㎜で角面が3㎜の場合で説明したいと思います。
使う刃物はトリマ用45°ビットとルーター用の14㎜ストレートビット、14㎜が無ければ径の小さいビットで2回走らせて調整します。
最初にハンドルーターで14㎜の溝加工をします。
深さは3㎜で裏面も同様の通し溝をつきます。
位置を合わせる板を2本用意すると裏面も正確に加工できます。
横板は手前半分の位置まで貫通溝を入れます。
縦板は後ろ半分の位置まで貫通溝を入れます。
次にトリマで角を45°に落としますが、位置を正確に合わせるために定規となる型板を作ります。
まず、トリマに45°ビットを付けて深さを3㎜に合わせます。(下画像はトリマ本体を消してあります。)
そして要らない端材で試し溝をつきます。
下の画像、赤い矢印の部分を実測します。ここでは、35㎜でした。

下図の黄色い部分がトリマ加工の定規となる型板になります。
板厚が20㎜なので実測した35㎜を両側に足すと90㎜になります。

型板の位置を合わせるためのガイドを作ります。

はめこんでクランプで固定します。

トリマを走らせますが、この時にトリマ本体の向きに気をつけてください。
試し溝をついた時と同じ向きで走らせないと寸法が変わってしまいます。
四つ角を落とし終わった状態です。
横板
縦板
組み上がり正面
組み上がり背面
組み動画
きつくて入らない場合は型板の90㎜のところを少しだけ広くしたりして微調整してください。
ではまた。