ほぞ組みの種類はたくさんありますがここでは家具によく使われる平ほぞについて説明したいと思います。
一番簡単な平ほぞは、かまちを枠組みする時に多く用いられますが、両胴付き、三方胴付き、四方胴付き、用途によって様々です。
まずは、ほぞの基本を知るために下図のような框枠の作り方について説明します。

框戸図面

縦框は仕上がり寸法30×50×600㎜ですが、少し長くしたいのでここでは630㎜にします。
長くする理由は後で説明します。
横框は幅を5㎜大きくして55㎜に、それと長さを外寸にしたいので30×55×450㎜にします。

木取り

縦框にけ引きでほぞ穴の位置を、引いていきます。

け引き

大五郎 筋毛引

け引き後

穴は木工機械の角のみで掘りますが、幅は厚みの1/3を目安にしてください。
両面から掘るとねじれが防げます。さらにねじれ防止のために二段掘りにします。
深いほうは深さを35㎜浅いほうは5㎜にします。

穴加工

横框は木工機械の昇降盤で加工します。
長さを外寸法で切ったので、端から50㎜の位置に胴付きとなる切り込みを入れます。
※複雑な組み手を加工する場合、ほぞの長さが違ってたりする事が多いので外寸で切って框寸法で胴付きを入れ、後でほぞの長さを切ります。
間違いが少なく確実な方法です。

胴付き加工

二段掘りした浅いほうの胴付きを入れます。
端から45㎜深さ15㎜

胴付き加工2

ほぞは木目の方向によってきつさを変えなければなりません。
木目と平行する面をきつくすると割れてしまうからです。
下画像のように木口面をきつくしなければなりません。
硬材で0.3~0.5㎜くらい、軟材で0.5~1㎜くらいきつくします。
ゆるいほうは、あまり隙間はつけずにスッと手で差し込める程度で調整します。

ほぞ基本

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ほぞ基本2

ではほぞの厚みを決めます。ゆるくするところなので、手でスッと入るように落とします。

ほぞ厚加工

使っている木材は軟材なので、ほぞの幅は1㎜大きくします。

ほぞ幅加工

最後にほぞの長さを切り、入面を取って組みやすくします。

ほぞ最終

組み立ては木工用ボンドを穴とほぞの両側につけて当て木と玄能で叩き入れます。
はみ出た接着剤は必ず濡らしたブラシとウエスで拭き取ってください。
接着剤が残っていると後で塗装するときにシミや色ムラの原因になります。

組み立て

組み上がったら両方の対角線を測り、寸法が同じかどうか確認してください。
同じなら直角ということです。
平らな板の上にのせて、ねじれも確認します。四つ角のどこかが浮いているとねじれているので、ひねって直します。

組み上がり

横框と縦框は寸法を長くしてあったので横切り丸ノコ盤などで振り分けでサイズカットします。
最後にカットすることで正確なサイズで直角に仕上がります。

最終カット最終カット2ほぞ組み完成

仕上げて面を取ったら完成です。丸鋸で切ったので段差が無く仕上げが楽で美しく仕上がります。引き違い戸だと直角に切ってあるので、これに戸首の加工をすれば良いだけです。ぜひ参考にしてみてください。
ではまた。


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