「蟻組接ぎ」は、無垢板同士を直角に接合する際に、強度が要求される場合に用いられる組手の一つです。
【留形隠し蟻組み接ぎ】に関する記事では、全て手加工で説明されています。今回も同様に、手加工でのやり方について説明します。
ボールペンやシャーペンだと精度が悪いため、白引き(白柿)を使用します。使い慣れていない方は、【白柿の使い方】で、検索してみてください。
使用する木材は、厚さ30㎜、幅300㎜、長さ500㎜のラワンの無垢板です。指物の検定では、このラワン材が使用されます。
硬すぎず柔らかすぎず、といった理由があるのでしょうか。
まず最初に、組手の内側となる面に、板の厚みより1㎜大きい31㎜で線を引きます。これは両方の板に対して行います。
線は薄くても構いませんが、太くならないように注意してください。
次に、蟻の基準となる線を毛引きで引いていきます。基準となる寸法は下図の通りです。
この寸法はどのようにして決めたかというと、(蟻加工の寸法の出し方)という記事で説明されていますので、そちらで確認下してください。
下図のように、2枚の板を並べた状態で毛引きで線を引きます。
蟻の基準となる線ですので、正確に引く必要があります。
全て出し終えました。
いつも勉強させていただいております。
蟻組継ぎの加工の仕方はなんとか出来るようになったのですが寸法の出し方がまったく
分からないので教えてください。
今回厚み30mm、幅300mmの板に対して蟻の寸法が一番端から16→28→12となっておりますが
なぜ16なのか、なぜ28なのか、なぜ12なのかを分かりやすく教えてください。
※学校で厚み24mm、幅50mmの蟻加工模型を見たのですが寸法が端から11→8→12→8→11と書いてあり
足すと50になります。出来上がったものを真似て作る事は出来ますが「60mmで蟻の寸法を出しなさい」と
言われると寸法の出し方が分かりません。
宜しくお願い致します。
いつも当ブログに来ていただきありがとうございます。
蟻組接ぎの寸法の出し方ですね。
実は私も詳しいルールは知りませんが、記事で出したやり方について、近日中に載せたいと思います。
ぜひ参考にしてみてください。