前回の記事【長いR壁の作り方】で、メッセージから質問があったので、そこにお答えします。
アール形状(曲面)の横材に対して直角の縦材を組む場合、縦材の幅を飛び出させて削り合わせるのか、という質問でした。
厳密に言えば、曲面に対して直角の物を組むわけですから、平らにはなりません。しかし、例えば下画像のような大きなアール形状だと縦板を100㎜幅で組んだとしても、それほど目違いは気になりません。
では、小さいアールだとどうでしょうか。
例えば、外側のアールが250㎜、内側のアールが150㎜、縦板の厚みが24㎜だとします。
この場合、さすがに100㎜幅で組むと目違いが出ます。
こういった場合は、内側のアール側では、縦板の面の部分を平らに合わせます。
外アールでは、縦板の角の部分を平らに合わせます。
つまり、縦板がアール材から飛び出ないように、現物合わせで幅を調整するという事です。
上からベニヤを貼ると、接点がアールに沿っているため、きれいな曲面になります。
両端の通しの縦板は、小さなアールの場合、角度が付くため、現物合わせで角度を調整し、昇降盤などで幅を決めます。
出っ張った部分を鉋で削り合わせると、手間がかかる割には精度が悪くなり、あまり良い結果は得らないと思います。
以上が、質問への回答でした。
それでは、また。
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