前回の記事では、CADを使って扇型の図面を描く方法についてご紹介しました。
今回は、そのCAD図面に基づいて、原寸図を描かずに切り回しを行い、製作を完了するまでの方法をご紹介します。
改めて図面を確認します。外Rが1000㎜で120度の扇型で、奥行き450㎜、高さ900㎜の内側がオープンボックスの収納什器になります。
箱内部はポリ化粧板で、可動棚があり、表面は全てメラミン化粧板仕上げとなります。 実際私が製作するとしたら、こう作るだろうという流れで進めます。
まず最初にR材を切り抜きます。切り抜く方法については、「アール材の切り抜き方」を参考にしてください。 平らな場所で、裏面を上に向けて置いたポリ化粧ベニヤの上に、切り抜いたR材を置き、墨を付けます。
丸鋸の刃を約3㎜出して目視で墨より大きめに切り回します。
※危険と感じたら手鋸やジグソーを使用してください。
それを合板に速乾ボンドで貼り付け、目地払いビットで耳を落とし、仕上げます。 同じ物を二枚製作し、重ねてクランプで固定します。