モールディング天板の作り方と固定方法についてご質問があったので、記事でお答えしたいと思います。
作り手によって様々なやり方があるとは思いますが、私ならこう作るだろう、という流れで進めます。

モールディング材はネットでも手に入ります。便利な世の中ですね。今回はこれを使います。


下部の框組みは既に完成している状態です。
上に乗るモールディング天板は厚みが90㎜で奥行が650㎜長さが1550㎜で下面上面共に12㎜の羽目板を貼る仕上げになっています。
モールディング断面詳細
断面図にも書いてあるように、モールディング材には深さ2㎜の溝加工をしておきます。
下地材をそこにはめ込むだけで位置が決まるので作業がとても楽になります。
18㎜の合板でH=46㎜ D=564㎜ W=1464㎜の、はしご状の下地を作ります。
はしご状の部材下地をはしご状に組む
モールディング材は全てトメ(45°)で長さを切り合わせます。
モールディングをトメに切ったモールディングトメ部拡大

溝面に接着剤をつけてはめ込み、内側からビスで止めていきます。
モールディングを下地にセットモールディングをビスで固定
トメ先にも接着剤をつけて順に組んでいきます。
妻手をビスで固定長手をビスで固定モールディング付け完了
下面を上にして、サイズカットした9㎜のラワン合板を接着剤をつけてタッカーで打ち付けます。
ラワンベニヤを落とし込むベニヤをタッカーで打つ
羽目板もネットで手に入ります。今回使うのは、これです。

断面はこんな感じで雄雌加工されています。
無垢羽目板
両端になる羽目板はサイズが同じになるように幅をカットしておきます。
羽目板を切り合わせる
羽目板に接着剤をつけ、框に乗る部分は見えなくなるのでそのまま上から打ち付けます。
側面は溝の中からピンタッカーで打ち付けます。
羽目板をタッカーで打つ
二枚目を差し込み、側面を同じようにピンタッカーで打ち付けます。
羽目板組手拡大羽目板貼り
繰り返して全ての羽目板を貼り終えました。
羽目板貼り完了
ではこれを框組みした下台に乗せます。
框組みした下台に乗せるモールディング天板と框組み下台
位置を決めたら、上からビスで固定していきます。
下台に固定
接着剤をつけて9㎜ベニヤをはめ込み、タッカーで止めていきます。
上のふたを打つ
上面は見えるので羽目板の端側は接着剤とクランプで固めます。
羽目板接着
側面は溝の中からピンタッカーで打ち付けます。
溝部からタッカーを打つ
差し込んで次も同じように止めていきます。
差し込んで次も固定
同じ要領で全ての羽目板を貼り終えました。
羽目板天板部貼り羽目板天板部貼り完了
トメ先をサンドペーパーで仕上げたら完成です。
モールディング天板の完成
モールディング天板を乗せただけでかなり高級感が増しましたね。
さらにこんな装飾もネットで手に入ります。
モールディング 装飾 ウッドレリーフ レリーフウッド 家具飾り 木彫り飾り ウッドデコレーション 木彫りデコレーション (D)
ウッドデコレーション 木製家具装飾 コーナー装飾 8cm×8cm (4個セット)モールディング レリーフ 木彫り 家具飾り DIY アンティーク

参考にして頂けたら幸いです。

ではまた。