今回は、追入鑿を研ぐ方法について説明します。
前回の記事ノミの裏押しで裏面を研ぎましたが、次は鑿の表を研いで刃をつけていきます。
ここでは、人造の中砥石(画像右1000番)仕上げ砥石(画像左8000番)を使います。
砥石も最近ではホームセンターで売っているので、参考にしてください。
まず、砥石に水を吸わせます。水に入れると気泡が出てくるので、出なくなるまで入れておきます。
最初に中砥石を使います、研ぐ角度は30度を目安にしてください。
↓こういった角度定規があると便利です。
たまに水をかけながら、砥石全体を使い、角度をキープするように研ぎます。
手首や肘が不安定だと、刃先が丸くなって切れ味が半減するので、真っ平らに研げるように何度も練習しましょう。
↓慣れるまではこのようなガイドが便利です。
刃先までしっかり研げると、刃金がまくれ返ります、これを刃返りと言います。
刃の裏側を指先で下から上へ軽くなでて、引っかかる感触があればOKです。
次に仕上げ砥石で研ぎます。
仕上げ砥石は粒子が細かいため、特に刃金(刃先)の部分に光沢が出てきます。
こまめに水で砥石表面を洗い流しながら研ぎます。
刃先まで同じ光沢が出るまで研ぎます。
裏面も研いで刃返りの部分を落とします。
何度か繰り返して切れ味を確認してみましょう。
のみを垂直に落とすだけで新聞紙が切れたらOKです。
私はよく、切れ味を試すのに、指の産毛を剃ったりしていました。修業時代はつるつるだった記憶があります(笑)
参考までに。。
それでは、また。
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