ノミのかつらは、叩いた時に木部の柄が割れないように保護する役割があります。
ノミを新品で購入した時は、この桂(かつら)はゆるゆるで、はまっているだけの状態だと思います。
大事な部分なので適切に仕込まなければなりません。
かつらを外して状態を確認します。
鑿のかつら、桂下画像のように、かつらの内側がまくれ返っている場合があるので、そんな時は丸やすりで削り落とします。
ノミの桂断面のみの桂にやすり
柄の先から3~4ミリ中に入ってる状態にしたいのできつい場合は削って調整しましょう。
鑿の柄を削る鑿のかつら仕込み
のみ本体を軟らかい木材に打ち込んでクランプで固定します。
鑿を木材に刺して立てる


当て木を使ってかつらを玄能で叩き入れます。がっちり動かないようにはめ込んでください。
鑿に桂をはめ込む
次に木殺しという作業をしていきます。最初は柄の木口にポンチを叩き入れ無数に穴を開け
鑿の柄のかつら部分を崩す柄のかつら部分状態
水の中につけ込んで木の繊維を軟らかくします。
かつら水へ
最後に、玄能で木の繊維を叩き潰していきます。
柄の中心から外側へ広げるように、玄能の角を使って叩きます。(木殺し)
柄のかつら部叩き
柄がまくれた状態
木の繊維がかつらに被さるような状態になったら終了です。
鑿に桂を仕込んだそれでは、また。

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