鉋がけをする時に悩むのが、かける方向ですね。
そこで逆目とならい目について知る必要があります。

木の各部名称
下画像のように木材の木口を拡大して見ると、導管という小さな穴が無数にあります。
ナラ木口拡大
この導管が繊維の状態を見る目安となります。
イラストで説明すると、丸太の中を無数の導管が通っています。
導管
その丸太を斜めに切ると、下図のようになります。
切り口を軍手を履いて触ってみると、ならい目方向だとスムーズに動き、逆目方向だと引っかかって動かないはずです。
丸太
カット面を正面から見ると、下図のようになります。
この断面の導管の見え方で、逆目とならい目を見分けます。
逆目ならい目説明
下の画像は木目を拡大したものですが、導管の見え方で逆目とならい目が確認できます。
木目拡大
このならい目方向でかけるのが鉋がけの基本となります。
別の見方として、木端の木目で逆目とならい目を確認することが出来ます。
木の繊維方向が見えやすい木材だと簡単に見分けられます。ならい目
逆目


目視で確認出来ない時は、軍手を履いて触ってみてください。
スムーズに動く方向がならい目で、引っかかる方向が逆目となります。触って木目を確認 鉋をかけてみましょう。
刃、裏金、刃口、鉋台調整、がちゃんと成されていれば、下の動画のように気持ち良く鉋くずが出てきます。