鉋で木材を削る時、二枚刃鉋は裏金によって切削角を大きくして、さか目を防止しようとしたものです。
穂と裏金が完全に密着していなければ削りくずが詰まって削れなくなります。
とても重要な部分なのでしっかり研いでいきましょう。
まず最初は裏押しをしていきます。
詳細については 【鉋刃の裏押し】とまったく同じなのでそちらを参考にしてください。
次に刃の表面を研ぎます。
角度の目安は約25°。グラインダーで削ったり耳を落とす必要はありませんが、研ぎ方は【鉋刃を研ぐ】を参考にしてください。
そして最も大切な部分、二段研ぎをしていきます。
下図のように刃先の角度をほんの少しだけ落とします。目安は約70°で落とし幅は0.5㎜位。
70°にカットした板を用意してそれを目安に研ぐとよいでしょう。
中砥石で引く方向で研ぎます。刃先幅が0.5㎜位になればOKです。
仕上げ砥石で3~4回研ぎます。
裏も仕上げます。研ぎ終わったら鉋刃と合わせてみます。
少し力を入れて挟むように持って後ろから透かして見てください。
隙間があると刃先が曲がってるという事なので、真っ直ぐに研ぎ直します。
隙間が無くなればOKです。
最近ではダイヤモンド砥石というものも売ってます。
これを使えば真っ直ぐに研げますが、人造砥石を使う場合は表面を平らに維持する必要があります。
定期的にコンクリートブロックなどで擦って平らにしておきましょう。