がらり戸は、日よけ、通風、換気、およびプライバシー保護の目的で使用されます。
羽板(はいた)は斜めに配置されており、多くの場合、建具専門の業者によって製作されます。
特注家具において、下駄箱の扉や造作関連の通気箇所にがらり戸を使用することがあります。
がらり戸の加工や製作には、角鑿盤やルーターマシンを使用する方法があります。
しかし、今回はトリマーと治具を用いた加工方法をご紹介します。 製作する扉は、厚さ30㎜、幅450㎜、高さ800㎜です。
縦框の幅は60㎜、横框の幅は70㎜で、組み手のほぞ加工はすでに終えています。 羽板の割り付けを始めるにあたり、まず最初に45度の定規を使用して、下端と上端の羽板の墨を出します。
割り付け基準として、羽板同士が約10㎜重なるように設定します。これにより、視線が遮られます。 下端と上端の羽板の位置を下図のように測ります。その後、寸法を均等割りします。
45度の定規を使用して斜めに墨をつけます。また、トリマービットに合わせて8㎜の平行線を引きます。