黒ポリで作った箱の写真

黒色や濃色のポリ合板を使って家具や什器を製作した経験がある方ならご存じかと思いますが、傷が目立ちやすいですね。
幅を割ったり、長さを切ったり、溝をつけたりする加工中に生じるスリ傷は、どうしても避けて製作したいものです。
幅決めや長さカットは、パネルソーがある工場では毛引き設定できれいに切ることができます。
しかし、組手部分の加工など、ルーターマシンで溝をつける場合は、裏側にスリ傷がついてしまうことがあります。それを回避するための一つの方法として、インローがあります。
簡単な製作例でやってみましょう。上段が引き出しで、下段が可動棚、中仕切りが均等割りで三枚入ったシンプルな箱です。引き出し下の固定棚と、側板、中仕切りとの組手をインロー加工します。

天地、側板、中仕切りを全てサイズカットしたら、固定棚の正確な長さを現物合わせで出したいと思います。まず、側板と中仕切りの長さを切った時に出た切れ端を地板の上に並べて、下画像のように端を平らに合わせてクランプで挟みます。
立て材の切れ端を地板に並べた地板に並べた切れ端切れ端を密着させた状態で内寸を測ります。
切れ端を除いた寸法を測る