直線からアールになっている形状の箱があり、そこにぐるっと四方20㎜引っ込んだ巾木があります。
今回はこの巾木の作り方について一例を紹介します。
表面の化粧材は1㎜のメラミン化粧板を使います。下地は9㎜の曲げ合板と9㎜ベニヤを使うので、合計10㎜逃げた寸法で骨組みとなる部材を木取ります。
アール材の切り抜き方については、記事【R材の切り出し】を参考にしてください。
アール用の部材を重ねてクランプで挟み、骨材の墨出しをします。
目見当で大体均一になるような感覚で良いです。
直線部分にも墨出しを行います。
底面にはアジャスターを付けるので、15㎜逃げた寸法で追い出し、縦材を用意します。この場合は49㎜ですね。
接着剤をつけて、墨にあわせてタッカーなどで組み立てていきます。
骨組みが完成しました。
直線部とアール部を合体させます。
接着剤をつけて100㎜に割った曲げ合板の片側を平らに合わせた状態で、ピンタッカーなどで打ち付けていきます。
繋ぎ部分は直線部分にまたがせると強度が増すので少し伸ばすと良いです。
直線部分も同じように9㎜のベニヤを貼り、巾木の下地が出来上がりました。
アジャスターを取付け、化粧材を貼り込んだら、巾木は完成です。
ロングビットなどで本体に固定して巾木の製作は完了です。
全て骨組みにしたことで、アジャスタースペースが確保出来ました。
それと本体に止める作業も容易になりましたね。
是非ご活用を。
ではまた。