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多くの店舗や施設などにはカウンターがあります。
受付カウンターや景品カウンター、サービスカウンター、レジカウンターなど。
今回は病院関係で一番多くありそうな受付カウンターの製作例を説明したいと思います。

大きな曲面と両サイドに直線がある形状で図面を書いてみました。
両サイドの直線部は現場ジョイントということになります。
1カウンター断面図
2カウンター平面図
イメージ図はこんな感じです。
3イメージ1
4イメージ2
断面図はわざと、よくありがち風に書きました。
直線部はこの断面図通りでもなんとか作れますが、
曲線部はかなり困難で手間もかかりそうです。
特に下の天板は接地面が少なく弱々しい感じですね。
断面図がそうなっていてもその通りに作る必要はありません。
最終的にイメージ図通りの形状になっていれば良いはずです。
もっと簡単で楽に早く作れる方法に変えてしまいましょう。
パーツを5つに分けて作りやすく変えたのが下図です。
天板が2枚、腰が2台、巾木が1台、これをバラで作って合体させる
という手順になります。
5側面図
直線部分のA.Bをサイズカットし、縦ネダの位置を墨出しします。
ピッチは200~300㎜くらいで良いでしょう。
6墨出し
曲線部分のA.Bは下図のようになります。
切り出し方は記事【R材の切り出し】を参考にしてください。
7原寸
カットが終わったら、直線部と同じように墨出しします。
曲線の場合は間隔を少し狭めて、100~120㎜くらいで良いと思います。
8R部材墨出し
縦部材をカットしたら、釘打ち機やビスで組んでいきます。
9組み立て
カウンターの場合、ほぼ確実に電気配線が中を通るので中ネダは間を開けておきます。
10組み立て
ジョイント面にも配線用の穴を開けます。
12配線穴
腰部分(A.B)が組み上がりました。
13腰下地完成
曲線部の巾木は9~12㎜の曲げ合板を使います。
14巾木製作
直線部分は全てランバー合板で作ります。
15巾木完成
ジョイント部はボルトで繋ぎます。
曲線部分は一体製作なので接着してしまいます。
16ボルトジョイント
直線部は現場ジョイントなので、バラしておきます。
17腰部連結
天板製作については記事【R材の切り出し】【長さを繋ぐ】を参考にしてください。
18天板
曲線部は先に繋いでからメラミン化粧板を貼ります。
直線部とのジョイント面は必ず仮ジョイントして目違いを取ってからメラミン化粧板を
貼ります。
19天メラミン貼り
まずは曲線部の下天板から固定します。
20天板固定
次に上の腰(B)も固定します、ジョイント面は必ず平らになるようにします。
21R部組み立て
直線部をボルトで繋ぎながら固定していきます。
22直線部組み立て
外面に合板を貼るのでジョイント部をバラします。
23ジョイントばらし
9㎜のラワン曲げ合板を使いますが、曲げ合板の呼び名とサイズは下図のようになります。
23曲げ合板サイズ
曲げ合板はパネルソーで幅を決めて横切り丸ノコ盤などで直角に切ります。
木工用接着剤をつけながらタッカーで止めていきます、
ここで直角が決まるのでジョイント面と上部は必ず平らになるように止めていきます。
24曲げ合板打ち付け
端から順番に上下を止めていきます。
25曲げ合板打ち付け
縦ネダの位置はあらかじめ上部に墨出ししておくと打つ時にとても楽になります。
直角定規などで端から順番に打っていきます。
もしずれてきたらクランプやハタガネなどで挟んで上面を平らに合わせて
止めるようにします。
26曲げ合板打ち付け
貼り終えたら出っ張った部分を目地払いビットや鉋などで平らに削ります。
直線部も同じ要領で9㎜合板を貼ります。
27出張落とし
ジョイント面と内側を平らに合わせて巾木を固定します。
28巾木固定
ここで再度ボルトで仮ジョイントします。
29仮ジョイント
ジョイント部の目違い(段差)を鉋やペーパーなどで平らにしておきます。
30目違い払い
ジョイントをバラして化粧板を貼る工程に入ります。
今回使うのはメラミン化粧板ですが、ポリ合板や練り付けベニヤなどを
貼る場合でもほぼ同じ工程です。
曲面なのでカットするサイズは少し大きめ(20㎜くらい)にします。
31ばらし
ジョイント部とメラミン化粧板のつなぎ部は木工用接着剤をつけたいので
マスキングテープで養生して速乾ボンドを吹き付けていきます。
32速乾吹きつけ
メラミン化粧板のつなぎ部はほんの少しだけペーパーなどで
面を取っておきます。
両端をマスキングテープで養生し、速乾ボンドを吹き付けます。
33突きつけ部拡大

33メラミン吹きつけ
両端に木工用接着剤をつけ、細い棒を並べた上に置き、位置を合わせます。
34メラミン貼り
棒を順番に抜きながら、ローラーで圧着していきます。
ジョイント部は当て板とクランプで挟みます。
35メラミン貼り
つなぎの部分中間はクランプでは無理なので下画像のようにして
1~2時間挟んでおきます。
36メラミン貼り
巾木部分も同じ要領で貼り終えたら
目地払いビットなどで耳を落とし、板に貼ったペーパーなどで
平らに仕上げて外面は完了です。
37腰部メラミン貼り終了
ジョイント面を平らに位置合わせして
曲線部の上天板を固定します。
38上天板固定
下台直線部をジョイントします。
39ジョイント
位置を合わせ直線部の上天板を固定します。
40上天板固定
内側の合板を貼る前に配線用のひもを中に通しておきます。
41配線用ひも
ボルトジョイント部を塞がない位置で5㎜の曲げ合板を
端から順に止めていきます。
42 5㎜曲げ貼り
曲面下地が貼り終わりました。
43-5㎜曲げ貼り完了
次にポリ合板を吹きつけ速乾ボンドで貼ります、まずは半分。
44内Rポリ貼り
曲面のサイズを測るには木取った時に出た端材を使います。
赤い矢印のようにあてて、切りたい位置に墨を出せば長さがわかります。
45R面ポリ長さ出し
同じ様に貼り付けて曲面は完了です。
46内R貼り終了
直線部分は8㎜厚みにプライした板をカットし現場貼り用の部材として
用意します。
47直線部材
天板下の仕切り板は上下後ろの三方向をインロー加工します。
インローについては記事【インロー】を参考にしてください。
48インロー加工
インロー固定は現場取り付け作業で行います。
位置を出して、桟を固定します。
49インロー桟固定
接着剤をつけて差し込みます。
50仕切り板取り付け
以上でカウンター製作は終了です。
51内面
52完成