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無垢板同士を組む時に釘やビスは使いたくない、更に強度が欲しい、
そんな場合に【留形隠し蟻組み接ぎ】という組手があります。

今回はまったく機械は使わずに手加工での手順で説明したいと思います。
厚み30㎜幅300㎜長さ400㎜のラワン無垢板で説明します。
1板
最初に組手となる部分に板厚と同じ30㎜で毛引きをかけておきます。
2板厚毛引き
毛引きをかけた面を外側に向けて、抱き合わせでクランプではさみます。
3クランプ
下図が加工図になります、この図に基づいて墨出しをしていきます。
図面
基本となる墨出し位置が下図のようになります。3墨出し
寸法をあわせて三面に毛引きをかけていきます。
4毛引き
下画像のように30㎜のところからはみ出さないようにします。5拡大
順にあわせて全ての毛引きがかけ終わりました。
6毛引き全箇所
アリの角度は76度にしたいと思います、
角度定規を合わせたら要らない板に、墨を出します。
7角度出し
自由スコヤで角度を合わせます。
8自由スコヤ
白引きで線をひいていきます、まずは木口から。
図面をよく見ながら方向を間違えないように注意しながら作業します。
9白引き
毛引きの位置に合わせて線を出していきます。
木口面が終わりました。
10木口面
対面の表面側はアリを少しだけ大きくしたいので、
下図のように0.2㎜くらい外側に白引きで線をひきます。
11拡大図
11表面
アリの先端をスコヤで木口に線をひきます。
12白引き終了
トメとなる部分の5㎜の位置に毛引きをかけます。
13毛引き5㎜
反対側にも同じように毛引きをかけます。14毛引き5㎜
以上で墨出しは完了です。
15墨出し終了
次に切り取ってしまう部分に鋸目を入れます。
16のこ目
墨通りには切れないと思うのでほんの少しだけずらした位置で
切れ目を入れます。
17のこ目
墨から少し離した位置に直角にノミを叩き入れます。
18のみ
下画像のように斜めにノミを入れて切り取っていきます。
19のみ
何度か繰り返し穴を広げていきます。
20のみ
同じ要領で位置をずらして掘り込みます。
21のみ
5㎜残したところまで落とします。
22のみ
細いノミを使ってアリの角度のついた部分を
切り取ります。
23細いのみ
毛引きと白引きの墨通りにさらっていきます。
24底側面
胴付部分も墨通り直角にノミで落とします。
25胴付
同じ要領で全ての彫り込みを行います。
26アリ加工終了
次に木端のトメ部に胴付鋸で切り込みを入れます。
45度定規は治具として製作しておきましょう。
27木端側トメ
28木端側トメ
対面側も下画像のように切り込みを入れて不要な部分を取り除きます。
29木端トメ加工
30木端トメ加工
あぜびき鋸を使って外から5㎜の位置に切り込みを入れます。
31あぜびき鋸
ノミで不要な部分を取り除きます。
32かき込み
33かき込み
先端部のトメを削る鉋を用意します。
市販ではなかなか手に入らないので、溝鉋の両サイドに45度にカットした
樫材を接着して攻め鉋を作ります。
34溝鉋
35攻鉋
削りすぎないように注意しながら先端トメ部を削り込んでいきます。
36トメ先
両側が削り終わりました。
37トメ先
では仮組みしてみます、叩いて入るようならそのまま組んでみましょう。
きついようならノミでアリ部を削り取り微調整しながら組手を整えます。
38仮組み
叩き込んでトメ部に隙間が無いか確認します。
39仮組み
問題なければ、いったんばらして接着剤をつけて組み立てたら完成です。
40完成