木工家具やカウンター天板などにに無垢材を付ける場合、面取り形状や強度を考慮に入れて作業しなければなりません。
今回は一般的に用いられる雇い核(やといざね)という方法で説明します。
まず無垢材は天板厚より2~3㎜大きくしたものを用意します。
天板と無垢材
雇い核加工にはトリマ用の横溝ビットを使います。
(横溝ビット作業は大変危険を伴います。行う場合は工場責任者の指示に従ってください。)


天板をクランプ等で動かないように固定して両面から2箇所溝をつきます。
無垢材側は固定が困難で不安定だと危険なので、昇降盤で加工するといいでしょう。
(溝の位置は同じになるように注意してください。)
サネ加工
溝の幅より少し薄く、幅も1㎜程度小さくしたしたベニヤ板を用意します。(無垢材でも構いません)
雇いサネ
接着剤は主剤と硬化剤があるハネムーン式を使います。
無垢材側に硬化剤(プライマー)を塗布して乾かします。ハネムーン接着剤

天板側に主剤をつけます。
溝の中には木工用ボンドを入れ、ベニヤを差し込みます。
接着剤塗布


接着した瞬間から硬化が始まるのでクランプやハタガネ等で手早く挟みます。( 5分程で外れます。)ポニークランプ

無垢材の出っ張りを目地払い機で落としますが、食われると大変なのでほんの少しだけ残るようにしてください。目地払い

残した部分を鉋で平らに削ります。
天板鉋かけ
面取り加工すれば完成です。
面取りパターン
横面が見える場合は下画像のようにトメにするか、木口を見せるかの選択になります。サイド仕上げ

ではまた。