0メイン
今回は簡単な引き違い戸家具の製作方法について説明したいと思います。
収納家具には欠かせない基本的な製作手法なので覚えておきましょう。

施工図は下図になります。
ワイド(W)=2000 奥行き(D)=450 高さ(H)=600㎜の
シンプルな四角い箱です。
1引き違い戸
最近の収納家具は内部が白のポリ合板貼り仕様が多くなってます、
引き違い戸の場合、外面に貼る仕様材が違うために貼り分ける必要があります。
下画像では、天板、地板、側板、中仕切り全て、内部が白ポリ、外部がナラの練り付けベニヤ(60㎜幅)、共に2.5㎜のベニヤで
貼り分けてあります。
3天地側板
中仕切りは戸溝の分大入れ組みにしなければならないので、
下画像のような加工を施します。
4中仕切り詳細
4中仕切り
天板、地板に中仕切りを組み込むための彫り込みをします。
下画像はトリマを使ってますが、電子ルーターでも構いません。
サイズを合わせた部材をトリマと定規の間に挟んで何度かに分けて掘り込みます。
ビットで丸くなってる部分はノミで直角に取っておきます。
5トリマ加工
5天地加工
5天地断面詳細

次に天板と地板に戸溝加工をします。
戸厚は20㎜なので、下図のように加工します。
加工方法は、トリマ、電子ルーター、ルーターマシン、昇降盤(カッター加工)
などの方法で構いません。
6引き違い詳細
6戸溝

溝を付いたら、戸の滑りを良くするために、下溝部にメラミン化粧板を
貼り付けます。(画像はわかりやすく白にしてますが、色は木目に似たようなものが良いでしょう)
6戸溝メラミン
全てのパーツになります。
四隅の組手はビスケット加工しておくと強度が安心です。
7パーツ
コーススレッドや細ビスで組み立てていきます。
ポリ合板面は木工用接着剤はつかないので、白い瞬間接着剤をつけて、
手早く組むという方法もあります。
8組み立て
外面と木端に仕上げ材を貼って、本体は完成となります。
9本体完成
次は戸の加工に入ります。
10戸の製作
引き違い戸は上の戸首を先に入れて、下の戸溝に落とし込みます。
サイズカットする場合、対角となるため、若干短くしなければなりません。
箱の内寸より2㎜程度短くしておきます。(下画像はわかりやすいように戸を赤くしてあります)
戸首幅は戸溝に対して1㎜弱の9㎜にしておきます。
11戸サイズ
11戸首サイズ
戸の幅は重なりを30㎜程度にしておきます。
(下画像は天板を消してあります)
12かぶせ幅
最後に木目の引手を埋め込みます。
13引手
彫り込みにはトリマとテンプレートガイドを使います。
14テンプレートガイド
サイズを合わせた型合板をクランプで固定して掘り込んでいきます。
15引手彫り込み
木工用接着剤をつけてはめ込みます。
16引手接着
以上で引き違い戸家具の完成です、実際に現場に納めた場合、
戸の立て付け(縦部分の隙間)を調整しなければなりません。
そのために下の戸首は鉋で削れるように5㎜と長めにしてあります、
状況に応じて調整しましょう。
17完成
瞬間接着剤シアノン DW 50g
瞬間接着剤シアノン DW 50g